どのようなストレージにデータが保存されていますか?
InfiniCLOUDのストレージは、ZFSというファイルシステムを用い、RAID Z3(トリプルパリティの冗長度)という極めて堅牢なストレージアレイに格納されています。このRAID Z3は速度よりも安全面を重視したRAIDシステムで、最大同時3本までのストレージ破壊に耐える強度をもっています。
また、単なる物理的なストレージの破損だけでなく、データ読み出し時の不整合も自動的に回復するため、ストレージのサイレントデータコラプション(気がつかない間にデータが化け、破損している問題)を回避し、トリプルパリティでも修復できないレベルのエラーが発生した場合、データ異常を検知します。
(参考)http://docs.oracle.com/cd/E19253-01/819-6260/givdn/index.html
ZFSスナップショットについて
InfiniCLOUDではお客様ごとにZFSデータセットを作成し、そのZFSデータセットごとに定期的にスナップショットを保存して論理的なデータ破損にも備えています。スナップショットとは、ファイルシステムのその瞬間のイメージを保存するZFSに基づく機能です。
スナップショットは3時間に1度を最大8世代、1日に1度を最大14世代保持しています(2020年2月現在)。
スナップショットは瞬間的に作成でき、そのときは追加容量を必要としません。その後のデータの変化により容量を消費していきます。InfiniCLOUDでは、このスナップショットもご利用容量に含みます。 お客様の利用可能容量が少なくなると、お客様のスナップショットはシステムにより自動的に削除されます。スナップショットが削除されても、お客様の「現在のInfiniCLOUDのデータ」には影響ありませんが、過去のデータにアクセスができなくなります。 |
スナップショットのイメージ:
このように、データが守られるようにシステムは設計・構築されておりますが、別拠点でのデータ保存は標準では存在しないため、大規模な天変地異をはじめ、OSやソフトウェアがもつ未知の障害などが理由で、100%データを守り切れるとは言い切れません。
そのため、InfiniCLOUDに保存するデータは必ず、別の場所にもバックアップを取るようお願いしております。
2020年2月07日 更新