開発者資料
目次
はじめに
InfiniCLOUDは、オープンなプロトコル「WebDAV」を用いたクラウドストレージである。ユーザ毎のデータ領域をもち、送受信にHTTPSを採用している。
WebDAVをサポートしたアプリケーションであれば、基本的にはInfiniCLOUDとの互換性を容易に得ることができるので、それを持ってInfiniCLOUD対応アプリと言うことは可能だ。InfiniCLOUDのアイコンはダウンロードページから自由に取得することができるので、アプリケーションデベロッパーは、各社、各自の判断でInfiniCLOUDでの動作試験を行った上で、InfiniCLOUDのアイコンや名称をつかい、対応を宣言できる。
しかしながら、InfiniCLOUDはユーザ毎に異なるWebDAV接続先URL(実際には収容サーバごと)を持つため、アプリケーションからInfiniCLOUDに接続するには、ユーザーは自分自身の接続先URLを「マイページ」から取得し、IDとアプリパスワードを添えて接続先をセットアップする必要がある。この状態ではユーザの利便性が悪いので、アプリケーションの利用が促進されないだろうと考えるなら、REST-API「ba/user」を一回コールするだけで、ユーザの接続先のURL等をjson形式で取得できる。これなら、ユーザはIDとアプリパスワードだけを入力するだけでセットアップが完了となる。
このように、InfiniCLOUDにはWebDAVプロトコルでは網羅しきれないリソースもあり、アクセスするためにはInfiniCLOUDの専用REST APIを利用する必要がある。
このリソースとは下記の通りである。
- 認証情報
- データセット(ファイルシステムやスナップショット)
- ファイルのメタ情報取得
- その他
これらのAPIを利用することで、アプリケーションは単なるファイル転送に加え、スナップショットを取得したり、領域の分割をしたり、ユーザに普通の方法では見えない領域を作ったり、様々な応用を行うことができる。
このドキュメントでは、これらの解説を行う。